デバイス開発と並行して、CANopenシステムとしてのテストを行いたいものの、既存デバイスを正常に動作させるにはバス経由のデータ送受信が必要であるため、ネットワーク全体が揃わないと有効なテストが実施できない―。この状況は誰にも経験があるのではないでしょうか。
デバイスの外部入力のエミュレーションはスイッチやポテンショメーターで行うにせよ、バス上のCANメッセージのシミュレーションはどうすればいいのでしょう。システム内の他のデバイスを全部用意できるまで待ち、バスに接続することがやはり必要なのでしょうか。その方法もデバイスが入手できない、コストがかさむなどの理由で頓挫することが少なくありません。
しかし、ここに別の手があります。
CANoe.CANopenに同梱のプロジェクトプランニングツール、ProCANopenでネットワーク全体を定義し、キーを1つ押せば、CANoeで動作するそのネットワークシステムのCAN通信シミュレーション環境を生成できます。これによって、ネットワーク内のデバイスのObject Dictionaryに、あたかもそれらが実際に存在するかのようにアクセスすることが可能になります。PDO通信のシミュレーションももちろん可能です。