CAN Newsletter September 2006

CiA CAN Newsletter
2006年9月号:ビルディングオートメーション特集

(c) 2001 - 2007 CAN in Automation (CiA). All rights reserved.



トピック
  1. クレーン/スプレッダの標準インターフェイス
  2. ビル用エアコン制御と冷却効率の最適化
  3. CAN制御ボイラーによる快適な暖房
  4. "Golden Camera Award"のステージ制御

主要な記事



トピック
【トピックの抜粋翻訳】

1. クレーン/スプレッダの標準インターフェイス

CiAでは、港湾荷役システムなどで使用されるクレーンとスプレッダに関するSIG(Special Interest Group)を設けています。Bromma Conquip, Gottwald Port Technology, ifm electronic, Noel Mobile System & Cranes, RAM Spreaders, Sontheim Industrie Elektronik, VDL SMITS Spreader Systemsなどの企業が参加しています。

※掲載当時は仕様策定中でしたが、2006年末にDSP 444としてメンバーに公開されています。
DSP 444: CANopen application profile for crane add-on devices
  • Part 1: General definitions
  • Part 2: Spreader


この規格では、クレーンからスプレッダに送られるコマンドメッセージや、スプレッダからクレーンに送られるステータスメッセージなどが標準化されています。

多くのモバイルクレーンメーカーは既にCANネットワークにJ1939やCANopenなどの上位プロトコルを実装して使用しています。その中でも、中国の大手クレーンメーカーであるZPMC社では、フランスConverteam社のPLCとモーションコントローラ、ドイツHÜBNER社のCANopenエンコーダなどを利用して開発しています。同社では、Bromma社のCANopenベースのスプレッダ、RAM Spreaders社のAS-Interfaceベースのスプレッダ、独自規格のスプレッダなどを併用していますが、CANopenはAS-Interfaceなどとのゲートウェイが標準化されていますので問題なく使用できます。

その後、中国や韓国の他のメーカーでも具体的な採用検討が進んでいるそうです。
(2007年7月に新宿で行われたCiAのイベントで、CiAのManeging Director:Hoger Zeltwanger氏が話していました)

このページのトップへ

2. ビル用エアコン制御と冷却効率の最適化

マレーシアでは、研究機関の報告により、商用ビルディングの運用コストの40〜60%はエアコンディショナーに掛かる電力だと言われています。その問題を解決する為に、Controller Area Network SolutionsとEnergy IRによってCAN制御を採用した新しい冷却システムが開発されました。エンドユーザーの視点で、従来の電力コストを15%削減することを目的としているそうです。
もちろん自動制御が可能で、装置の日々の稼動負荷や各種パラメータ、外気温、ビル内温度、ウォーターポンプスピード、冷却水の流量など、様々なデータを基にした高精度の最適化制御ができます。また、外部から遠隔で制御/監視できるようになっています。
このシステムは既にいくつものビルディングに実装され、良好な実証データが得られているとのことです。


このページのトップへ


3. CAN制御ボイラーによる快適な暖房

ガス式のコンデンシングボイラー(潜熱回収ボイラー)に関するCAN制御の紹介です。ある学校では、Junkers社のシステムとBosch社のコントローラで構成されたネットワークで集中制御を行っています。日単位や月単位で教室や棟毎の個別管理が可能なシステムで、各エリアの使用予定に合わせてプログラムが可能です。また、休校日や冬休みには凍結防止モードに切り替え、登校日や冬休み明けに自動的に運転を再開するプログラムなども可能です。
このシステムは、学校の教室や施設の他、温水プールやオフィスビルなどにも使われています。

このページのトップへ

4. "Golden Camera Award"のステージ制御

"Golden Camera Award"は毎年2月にベルリンで開催される、その前年にテレビやラジオ、映画などで活躍した人を表彰するライブイベントです。その"Golden Camera Award"のステージセットはCANで制御されています。
ステージセットは幅20m×奥行20m×高さ8mの大きさで、大きな仕掛けが7箇所に設置されています。それぞれ、半円の回転ゲートや24個のモニターを合わせた巨大モニタースクリーンなどを動かします。
これらのシステムを作成したのはドイツのANCOS社です。彼らはビルディングなどの特殊設備の開発を得意とする8人の専門家集団です。巨大設備だけでなく、配管の修理に使う小型ロボットなども手がけています。

このページのトップへ

主要な記事
【アプリケーション】

  • クレーン/スプレッダの標準インターフェイス (mm), page 6
  • ビル用エアコン制御と冷却効率の最適化 (Dr. Kiah Tang, 他), page 8
  • CAN制御ボイラーによる快適な暖房 (mm), page 16
  • ベルリン"Golden Camera Award"のステージ制御 (ANCOS), page 18
  • 災害救助現場で活躍するCAN (Metz Aerials), Page 28
  • CANopenによるリフトトラックのパワーステアリング制御 (Danaher Motion), page 43
  • CANopenによるエアバスA380のリフト制御 (Airbus), page 58
  • MillCANによる装甲車両の制御, page 58
  • 風力発電におけるCANopen, page 60
  • 教育現場で使われているCAN (University of Suleyman Demirel), page 62


このページのトップへ

【デバイス】

  • CANopen対応インダストリアルPC (Beckhoff) , page 16
  • 測定用デバイスとソフトウェア (HBM), page 22
  • CANopen/J1939対応の特殊車両用メーター (Inter Control), page 27
  • 安全停止装置付き402準拠モーションコントローラ (Baumuller), page 39
  • CANopenのブリッジ/ゲートウェイ技術 (Sandvik Tamrock), page 39
  • 410準拠のインクリノメータ (Oxley, ifm, Gemac, Mueller, 他), page 44
  • センサーニュース, page 46
  • 光/電気/CAN対応のハブ/ミニブリッジ (Refu Elektronik, BMW), page 52
  • 危険回避用ライトグリッドシステム (Lucom), page 54
  • CANopen対応ソフトウェアPLC (Danaher Motion), page 54
  • インターフェイス、HMI、DAQシステム (mm), page 58
  • インダストリアルオートメーションの診断コンセプト (Pilz), page 60
  • ビルディングオートメーションのCANトポロジー, page 66


このページのトップへ

【半導体】

  • SH7774用の画像認識処理IP (Renesas), page 35
  • シングルチップCANリピータ (amis), page 36
  • CANデベロッパーズキットMCP2515 (Microchip), page 56


このページのトップへ

【規格】

※掲載当時の記事ではありません。
2007年10月10日
CiAはCANopenのアプリケーションプロファイル 416 CANopen application profile for building door controlをアップデートしたと発表しました。
詳細はCiAのWebサイトをご参照ください。

このページのトップへ

詳しくは、CiAのWebサイトまたはCAN Newsletterの本文をご覧下さい。
http://www.can-cia.org/index.php?id=407

© 2006-2008 Vector Japan. 最終更新日: 2008-02-07

Add page to favorites

このページはお役に立ちましたか?        

CiA CAN Newsletter